デュエマ暴走構築録 vol.1 ~何もかも吹き飛ばせ!4cシルキード! ~
タイトルが某公式記事っぽくなりましたが中身はこれまでと変わらずただのクソデッキ紹介記事です。クソデッキとは言いますが今回のは結構自信作…かも。
- 好きなことをやろう
皆さんは好きなコンボはありますか。自分はたくさんあります。その中でも特にお気に入りで2年ぐらい前にも練っていたのがこれ。
ネオン・ジオングからスペリオル・シルキードを投げることで盤面を一掃しつつマナゾーンから好きな10コスト以下のクリーチャーを踏み倒すコンボ、通称……つうしょ………マイナーなコンボなんで通り名が無いんですよね。僕は個人的にシルキード砲とかシルキードキャノンとか読んでいました。以降、この記事ではシルキード砲って呼称していきます。
僕はこのシルキード砲が大好きでたまにデッキを考えてはボツにしています。というのも8コストというコストが重すぎて現代デュエマじゃ通用しないんですよね。だから好きとは言いつつもあまりデッキにしたためたことはありませんでした。それこそ登場初期の頃に12000軸のものでCSに殴りこんだ時ぐらいです(その時はボコボコにされました)。
時は流れ2021年。リモートを主戦場とすることを余儀なくされたデュエマは新たなフォーマットを産み出しました。その名もオリジナル、デッキ外カードを禁止した40枚のみで戦う比較的カードパワーの低いフォーマット……必然的にデュエルスピードも(比較的)低下、理不尽コンボも(比較的)減少と地雷デッキが活躍しうる環境がやってきました。なるほど、この環境なら行けるかもしれない。
という訳でオリジナルで対環境を想定した環境外地雷としてシルキード砲を練り上げてみました。様々な環境デッキとの対面を考え、さらにさまざまな環境デッキの良いところを吸収し、出来上がったのが以下のリストです。
…
……
………えっ、劣化アナシャコ?????
劣化アナシャコも何も、このデッキはもともと「アナシャコwithシルキード砲」として作られたものなので何も間違ってないです。ちなみにプロトタイプのデッキレシピはこちら。
そうですね、完全に不要物の混じったアナシャコです。環境デッキのいいところを取り込もうとした結果環境デッキとほぼほぼ同じレシピになりました。ミイラ取りがミイラになってます。
これを回していくうちに「わざわざシャコフィニッシュしなくてもシルキードからギャイアモアイぶん投げたら勝てんかな。と言うかそんな感じで早期決着を狙わねえとタイムアウト連発しちまうぞこれ」ってなって出来上がったのが完成形のリストです。ここからはそっちのちゃんとした解説をしていきます。
- デッキコンセプト紹介
言わずもがなですが基本の動きはアナシャコと同じです。「序盤はマナを溜め」、「大量の防御札と妨害札で相手をいなし」、「マナがたまったらシルキード砲で相手を制圧」の流れが基本となります。アナシャコとの差別点は山を削り切る必要が無いことと、シルキードによる盤面への干渉力で横に展開するタイプのビートデッキに対するカウンター性能が高いところです。その特徴を活かすためにも、8マナ溜まっている+手札にジオングがある+マナにシルキードがあるの3つを全力で狙っていくことが鍵となります。
中でも強力なムーブが、2~3ターン目はライフやデドダムでマナを伸ばし、4ターン目にドン撒くから除去とマナブースト、5ターン目にロストソウルやメヂカラで相手を確実に動けなくし、6ターン目にシルキード砲による盤面リセット+強力な置物クリーチャーの設置となります。実際にはフル搭載のライフドン撒くによってビート相手には盾からの1ターン短縮が多く、見た目以上に早期のドボンが可能となっています。
- カード紹介
ゲーム中で使用していくであろう順に採用カードを紹介します。
フェアリー・ライフ
天災 デドダム
初動です。文句なし問答無用のフル投入です。アナカラー基盤の基本の「き」ですね。
闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ
初動兼墓地メタ兼山札回復カード兼除去カード兼リソース確保カードです。要するにめちゃくちゃ便利でめちゃくちゃ強い。序盤のマナが少ない時は遠慮せず撃ってブーストしていきましょう。最優先事項は8マナ到達です。
ですが、5~6マナ域の時は撃たずにハンドキープする場合も多いです。良くハンドキープする場面としては手札にネオン・ジオングが無くてマナに埋まっているときです。7で出してシャッフなどの厄介なクリーチャーをどかしながらジオングを回収、次のターンに8で撃つ動きは頻出なので覚えておきましょう。
ドンドン水撒くナウ
生命線です。このデッキで最も頼ることになるカードであり、盾に最も埋まっていてほしいカードとなります。そしてデドダムやライフから繋いで最もおいしいカードでもあります。このカードの除去力を上げるために3ターン目までには8コスト以上のクリーチャーをマナゾーンに置いておきましょう。でないと剣や閃を返せなくなります。
Dの博才 サイバーダイス・ベガス
生命線その2です。アグロデッキ相手には5マナ溜まった時にドン撒くより高い確率でプレイすることになります。特に手札にドン撒くを持っている場合は積極的にこちらをプレイしておきましょう。相手の突撃に合わせてドン撒くをプレイすることで実質ドン撒くを撃ちながら置きドロソを置けたことになっておいしいです。返しのターンにロストソウルまでつなげばもうパーフェクトです。
残虐覇王デスカール/ロスト・ソウル
7マナ帯で一番撃ちたいカードです。VS蒼龍やVS裁キなどのコントロールデッキとの勝負ではいかに早くこれを撃てるかが勝負の鍵となります。これとデドダムのためだけに黒を採用していると言っても過言ではありません。
一方でVSアグロやVS朱雀ではそこまで機能しません(全く刺さらないわけではありませんが)。さっさとマナに埋めてしまってもよいでしょう。
また、このデッキの場合は上面が非常に大事となります。そもそもシルキード砲から出すクリーチャーの候補となりますし、水撒くで回収することで閃をどかすことができます。ちょっと値が張りますが非ツインパクト版を使うぐらいならダークマスターズを使った方がいいぐらいにはクリーチャーであることが重要です。諦めて買いましょう。
ドンド・ラフーイ/ネオン・ジオング
(上で出てるため画像略)
あれ、まだ7コスト帯のカードあるのに先にこっちの紹介?と思うかもしれませんが残りの7コスト帯カードたちはシルキード砲した後にお世話になることが多いカードたちですので先にこっちの紹介です。
主人公…ではなくそれを出すためのカードです。上面はあって無いものと思ってくれていいです(一応、これがあるおかげで水撒くに引っかかるので無いと困りはしますが)。
主な役割はシルキードの射出にあります。というかそれ以外のカードで射出したいカードはモアイしかありません。一応デドダム、ステゴロ、サイゾウ、ギャイア、本人の上面を出すことも出来はします。アドが薄いためそんなことをしないといけない事態にそもそもならないようにしましょう。
肝心のシルキードを出した時の挙動ですが、①マナからシルキードが出る、②バトルで21000以下のクリーチャーを破壊(強制)、③12000より小さいパワーのクリーチャーをすべてマナ送り、④ターン終了時にシルキードをマナに、⑤マナからコスト10以下の進化では無いクリーチャーを出す、となります。ちょっとめんどくさい。
バトル効果が優秀で、これのおかげでシルキードで除去できない閃をどかすことができます。また、2段階の除去となるためデスザーク+グリナイブの盤面を作られた時に先にバトルでナイブを処理することで朱雀をマナ送りにすることができます。
また、シルキードとの相性がずば抜けているため忘れがちですがモアイランドとの相性も計り知れません。マナから出して強制バトルすることで盾を3枚マナ送りにできます。時間切れが近い時、場にギャイア+1打点ある時は積極的に使っていきましょう。
スペリオル・シルキード
(上で出てるため画像略)
お待たせしました、主人公です。最高にかっこいいですよね。
基本的にはジオングから射出するので手札に来たら即マナに置いてかまいません。逆にこのカードがマナにないと相当厳しいことになります。デドダムやドン撒くで必死に山を掘りましょう。体感ですが、2積みでもそれなりに安定して8マナまでにマナに置くことができるぐらいにはこのデッキの回転率は良好です。
このデッキでは、ほぼ1枚のシルキードを永遠に出し入れすることとなるため、2枚も3枚も引いても使わないことが多いです。引けないのが不安かもしれませんが3枚目以降の投入はお勧めしません。
覚えておくべきこととして、シルキードのマナゾーンからの踏み倒しの条件は離れたときであるためバウンスでも山札送りでも反応します。オニカマスがいてもガン無視してぶん投げてかまいません。ミクセルの場合は山の下に送られて2発目ができなくなるのがかなりの痛手になります。一発撃って大丈夫か、次弾が無くても後続をさばけるか、冷静に判断しましょう。
注意点はシルキードのcipは自分のクリーチャーにも働くことです。不用意にシルキードを出して自軍がいなくなってしまい、リーサルが遠のくと言ったことが起きないようにしましょう。また、自軍のマナ送りを活用して場に出てしまっているサイクリカやミラクルスターを再利用するといったこともできます。と言うか、それを連発してリソース差で相手を縛り付けるのが必勝法です。ガンガン反復横跳びしていきましょう。
少し面白い点として、シルキードには「このクリーチャーの上にはカードを置けない」というおもしろテキストがあります。5c蒼龍でたまに見る蒼龍ドキンダム・アポカリプスというカウンターへの対策になるかもしれませんね(そんな場面は一生やってきそうにありません)。
メヂカラ・コバルト・カイザー/アイド・ワイズ・シャッター
VSアグロやVSダムドで非常にお世話になる1枚です。手出しすることも多いですが、それ以上にシルキード砲から出すことが多いため大体は5~6マナ帯の時に勇気をもってマナに埋めることとなります。というのも、7マナ帯でメヂカラを設置してもシルキードの全体除去に巻き込まれてしまうからです。一応、シルキード効果で再設置できることになるので問題はないと言えばないのですが……。
このデッキの光文明は合計6枚と非常に少ないです。そのためアイドワイズの手撃ちはあまり意識に入れない方がよいでしょう。基本的にはトリガーしたらラッキー程度に思っていればOKです。
龍素記号Sr スペル・サイクリカ
7マナのカードですが7マナになった時に使うことはほとんどありません。主な仕事は墓地からロストソウルを撃つことになるのでシルキード砲を撃った後となります。ですのでマナゾーンにさっさと埋めてしまっても問題ありません。他には、トリガーして墓地に行ったアイドワイズをサイクリカで唱えながら回収→次のターンにメヂカラとして使うというパターンも頻出です。非常に器用なカードかつパワーが12000に満たないカードなのでよく場とマナを反復横跳びさせられてます。
残念なことに8コストのジオングは回収できません。ここだけ惜しい。
時の秘術師 ミラクルスター
おしゃれ枠であり、かなりのやる奴です。こいつをちらつかせると相手のラビリピト全ハンデスを相手に渋らせることができます。1枚しか入ってないですが。相手が朱雀やダムドのようなダークネスを搭載しているデッキだった場合はマナに置かずに手札に持っておきましょう。蒼龍相手に持っておくのもアリです……が、蒼龍相手にはブースト対決でロスソを叩きつける方が早いのも事実ですのでご注意を。
このデッキの課題は墓地に行ったネオン・ジオングを回収できないことでした。それを解決してくれたのがこのミラクルスターです。シルキード砲から出すことでジオング+αを回収し、次のターンもシルキード砲を撃つことができます。主に、相手が盤面にすべてを吐き切っている=シルキード砲からサイクリカロスソしてもおいしくない時やシルキード砲したが相手のトップSAが怖い時などにお世話になります。
一応メヂカラとサイクリカからチェンジできます。やったことはありません。
煌めく聖壁 灰瞳
シルキード砲から投げて気持ちいいクリーチャーナンバー3です(1と2はモアイギャイアなので)。言うことは特にないと思います。盾が減ったら投げましょう。あと手札が欲しい時も投げましょう。
気を付けることとして一つだけ、光単色がとてつもなく鬱陶しいのでどれだけ手札で邪魔でも最初の3ターンはマナに置かないようにしましょう。デドダム出せなくて血の涙を流すこととなります。
古代楽園モアイランド
呪文封殺クリーチャーです。ついでにフィールドもけん制してくれます。蒼龍対面やアナシャコ対面などではギャイアよりも先に出すことをおすすめします(除去が呪文に頼ってるデッキだからですね)。
ジオングのところでも言いましたが、バトルによる盾焼きが強力です。ジオングによるバトルやアイドワイズによるタップキルは常に頭の片隅に置いておきましょう。
地封龍 ギャイア
昔からシルキード砲を練っていたプレイヤーは水面下ですが一定数はいたと思います。そしてみんな同じ絶望に突き当たっています、「なんでワルドブラッキオは1コスト重いんだ」と……。それを解決してくれたのがギャイアです。とんでもないパワカです。シルキード使いのオリカです。
べた褒めはここまでにして真面目な解説をします。強いです。出すだけで、現環境だと朱雀がほぼ機能停止、5c蒼龍や裁キZやアナシャコが呪文しか撃てなくなり、ビートデッキは馬鹿真面目なSAビートしかできなくなります。ダムドはヴェルデダムドで貫通してくるので油断してはだめです。ドギ閃もドルガンチェンジ閃まではされてしまうのでゴリ押される可能性があります。青魔にはそもそも簡単に除去されてしまいます。結構穴があるじゃないか。
また、このギャイアはターン1のマナ召喚権を与えてくれるのも見逃せない魅力です。シルキード砲ギャイアで相手を制圧して次のターンにマナからモアイを召喚してGG、よくある光景です。
次から防御にしかならない防御札です。水撒くが8枚欲しい。
テック団の破壊Go!
除去トリガーです。最強なので踏ませましょう。
プレイング的なことを言うと、安易にマナに置かない方がいいです。VSアグロの対面で盾からベガスを踏んだ時にこれが手札にあるかどうかは生死に直結します。もちろんハンドにデドダムがあってマナに次のターンには黒が欲しくなるといったときは置いてください。優先順位は流石に加速の方が高いです。
怒流牙 サイゾウミスト
最強のシノビです。あまり言うことはないと思います。山札を回復するために使うことも頭に入れておきましょうぐらいしか言うことは無いですね。
大体のデッキで初手にマナに置かれているこのカードですが、このデッキはこれだけ防御札を積んでおきながらアグロが一番の敵なぐらいには撃たれ弱いです。過信せずハンドキープを推奨します。光マナも要りませんからね。
ドンドン吸い込むナウ
なんで入ってんだこれ?って感じですが主にボトムの固定に使われます。ギャイアやモアイがボトムで引けなくて負けたって事態を回避するためですね。あとは普通にトリガーとして優秀です。盾から引いてジオングとシルキードの足りてない方を引っ張ってき、返しのターンにシルキード砲を完成させて勝ったといった試合もありました。
サイゾウで埋めた盾から引くと一番うれしいカードです。実は、このデッキのサイゾウが少ない理由が自軍バウンスできるトリガーが少なすぎるというものがあります。蒼龍と違って謎帥が無いから防御札としての期待度が薄いということですね。それを比較的解消してくれる…と言いたいですが所詮はピン投なのであまり期待しないようにしましょう。
- 各種対面考察
有利か不利かについては書きません。ただただ情報を載せますのでそれを読んだうえで勝てそうかどうか判断していただけると幸いです。というのも一番の敵は結局自分のハンドと盾って対面が多くて運ゲーなんですよね()
・VS デスザーク
お清めシャラップは大事に使いましょう。あとは必死にマナブーストしましょうとしか言えません(えっ)。全力でマナを溜めて、全力でシルキードとギャイアをマナに揃え、全力でジオングすることが最短の勝ち筋です。これができたらあとは卍獄殺だけ気を付けながら殴ってください。というのも、このデッキの中堅コスト帯が総じて朱雀に刺さらないからです。変に相手の遅延を狙ったり対抗しようとするとかえってすべてを失いがちです。気を付けましょう。
ミラクルスターはとても頼りになりますが、ラビの登場時ランハンやペイジのランハンなどで落ちてしまうことも普通にあり得ます。過信しないようにしましょう。
このデッキがアナシャコと決定的に違うのはこのVS朱雀対面です。この手のデッキは、相手のラビガリュロックが決まるとトップで何を引いても解決できなくなりがちですが、このデッキには天下のシルキード砲があります。すべてを解決してくれる魅惑の8コストです。ロックを決められてもあきらめてマナを雑に使うことだけはやめましょう。常に8マナはアンタップがある状態を維持して天に祈ります。
・VS ダムド
・基本型
非常に辛いです。シャッフのせいで何もできないまま負けることがあります。相手に警戒されないようシルキードはマナに置きつつもジオングは相手に見せないようにすることが求められます。相手がデッキ知ってたらもうキツイ。
また、ダークネスによるネチネチとしたハンデスも地味ですが刺さってきます。特に最速ロスソを目指してブーストし続けてると非常に厳しいです。防御の意味も兼ねてベガスを張っておきましょう。これだけで相手は詰めなどにシャッフを使おうと躍起になってくれて1ターン余計にかかったりするはずです。そのはずです。
シルキード砲を撃つ時に気を付けたいこととして、優先的にヴェルデ(やヴェルデを下敷きにしたクリーチャー)とバトルしてください。ヴェルデはギャイアによるロックをすり抜けてくる唯一の非進化クリーチャーです。ダークネスで蘇生される可能性はあるため万全とは言えませんが、それでもマナに送って確実な再利用をされるよりはマシです。
あと、覚えておくこととしてダムドの除去効果は強制です。つまり場にシルキードだけをポン置きすると相手の行動が大幅に制限されます。ビートの速度やVV8の封印剥がしを少し遅くできることがあります。まあそんなプレイさせられてる時は敗戦濃厚ですが。
・運命の選択型
シャッフが少ないことが多いので比較的楽……ではありません。このタイプの特徴としてギャブルがより多めに積まれています。はい、ロストソウルを奪われます。なんならジオングでマナからデドダムとかもされます。とてもつらい。
運命ダムドは、運命を使って積極的にギャブルレッドギラゾーンしてくる都合上、盾で返すことになります。逆に言えば基本型ほどの溜めるプレイングをしてこないのでまだまだ盾による希望があります。お祈り的な側面が強いため日ごろの行いが重要です。徳を積みましょう。
……これだけ色々と無理だ無理だと言いましたが、運命ダムドは基本型ダムドに比べて初動の安定性が低いという特徴があります(2コスがライフとジャスミンではなくライフとバンビシカットなので)。ですのであきらめずに最速ロスソを目指せば噛み合うことも。その時はメヂカラとギャイアをそろえてさっさと殴り切りましょう。
結論として、どのタイプだろうとダムドはキツイと言えます。いやほんとにきつかったです。
・VS 5c蒼龍
さっさとブーストしてロストソウルを叩きつけます。この対面はシルキード砲に依存する必要がありませんので、ギャイアやモアイを手から出すことも考えておきましょう。そのプランをとる利点として7マナ溜まったころから場にメヂカラやデスカールなどをセットしながら戦えるというものがあります。
相手の蒼龍がドンジャングル採用型だった場合、高確率でデルフィンが入っています。マナゾーンにデルフィンが見えたときはシルキードのハンドキープを頭の片隅に置いておいてください。除去手段がほぼそれしかありません(隣にドンジャングルがいなければステゴロでも大丈夫ですが……)。ただし、相手にニコル出されてシルキードが墓地に行くことは最悪の事態ともいえます。相手がどっちの方を高確率でやってくるかを考えながらプレイしましょう。
・VS 赤青エクス
・VS 赤黒邪王門閃
二大ドギラゴンデッキですね。一番苦手というか運が絡む対面です。相手のマナを常に観察し、突然のカタブランプーに備えるようにしましょう。この対面は盾にすべてをゆだねるしかありません。どうあがいても相手の殴ってくる速度の方がロスソやメヂカラより早いです。頑張って盾で返し、8マナ溜まってマナにシルキードとメヂカラor灰瞳がいれば勝利、いなければ負けぐらいの考えでいいかもしれませんね。とにかくブーストです。間に合えば勝てます。盾がすっからかんだと逆立ちしても勝てませんので諦めてください。
・VS 裁キZ
ロストソウル。
真面目なことを言っても結局は速度勝負です。相手のサッヴァーク着地が早いか、こちらのロストソウルが早いかにすべてがかかっています。サッヴァークが早期に着地しているときは大体表向きの盾が3枚も4枚もあるのでシルキード砲で剥がしきれません。シルキードではなくモアイを投げて表向きごと盾を消し去ることも頭に入れておいてください。
呪文比率が異常に高いデッキなので先にモアイを建てたくなりますが、優先度はギャイアの方が高いです。裁キZにはギャイアの除去手段がありません。ギャイアの早期着地ができれば、あとはゆっくりとモアイを探しましょう。雑に殴ると天地を分かたれてずっとギャイアが寝っぱなしになってしまいます。
・VS アナシャコ
ロストソウル。
真面目なことを言っても結局は速度勝負です(2回目)。相手のロスソが早いか、こっちのロスソが早いかの不毛な勝負です。ただしこっちにはモアイランドがいます。ブーストした先に必要なものが違うんですね。全力ブーストからモアイを投げたらあら不思議、相手の回答がダムドとステゴロを引くことしかなくなったではありませんか。ギャイアを出すorロストソウルでサイゾウを封じたらさっさと殴って終わらせましょう。
・VS 青魔導具
ほぼ無理です。運が良ければテックによるバウンス→サイクリカテック→テック…と時間稼ぎできる時がありますのでその隙にデドダムビートを叩き込みましょう。でも基本は無理です。
・VS 赤単E-Sports
すみません、データがありません。でもまあ大体の予想はつきます、ドギ閃系以上に盾ゲーです。そして何がヤバいって盾で返してシルキードしてメヂカラしても相手は雑に1コストを並べることでこっちに平然と圧をかけることができます。こっちの盾がバウンスカードばかりなのもあって相手のリソース切れが非常に遅いことが想定されます。これ多分ヤバい対面……。
鍵を握るのは灰瞳です。全力で間に合わせましょう(多分無理)。
………なんか結構な対面を無理って言っちゃってねえか???
- 入れてみたら面白そうなカード
このコーナーは全国のシルキードファンに贈るシルキード砲から出したら夢が広がるようなカードたちを紹介するコーナーです(意訳:入れ替え候補のカードたちです)。思いついたのや実際に試したのをガンガンのせていくので画像略でお送りします。
・完璧問題 オーパーツ
シルキード砲によって場が壊滅している都合上、確実に相手の手札を2枚ハンデスすることができます。ついでに2ドローできてこれがとても偉い。また、バイケンからチェンジできるので佐助バイケン基盤にする際にも重宝します。
・気高き魂 不動
破壊以外で場を離れなくなるため、2発3発と何回もシルキード砲を撃っても場が減らなくなります。なお、環境にはびこってるデッキは破壊による除去を好むため環境への通りは良くありません。
・悪魔龍 ダークマスターズ
墓地にロスソが落ちてなくてもハンデスできるため取り回しがいいです。また、場に残る特性を生かしてデッドダムドの採用が考えられるようになります。
・終末の監視者 ジ・ウォッチ
シルキード砲対応の完全不明です。無難に強いと思われます。より制圧力の高いメヂカラとして使うことも出来ますが、トリガー呪文もくっついてなければ素出しも難しいコストなため完全にシルキード砲専用オプションパーツとなります。
・クイーン・アマテラス
山札からベガスを張れます。あとは水撒くも撃てます。山確認ができるようになるのもグッドです。
・黒豆だんしゃく/白米男しゃく
弱いギャイアです。ですがこちらには下面に汎用ブースト呪文がついています。初動がさらにほしい時やステゴロとの入れ替え候補としてどうぞ。
・煌龍 サッヴァーク
シルキード砲でフィールドに干渉できるようになります。ただし、フィールド以外はシルキードで吹き飛んでいることが大半なのでちょっと相性そのものは悪いです。
・百族の長 プチョヘンザ
後続を止めますので役割そのものはメヂカラと同じです。ただしこちらはステゴロからチェンジできます。その上タップキルができるので盤面に生き物を残しにくいです。
- 終わりに
実は自分、これでデュエマナイトパーティに2日間出てきました。その結果がこちら。
1日目
①アナシャコ 〇
②マニフェストゼニス 〇
③赤黒墓地ソ 〇
④裁キZ 〇
⑤赤青エクス ×
⑥ゼロルピアループ ×
結果:4-2
2日目
①デッドダムド 時間切れ両敗
②ドルゲーザ 〇
③5c蒼龍 〇
④赤青ノヴァ(ちょっと赤青エクスとは違ったので) ×
⑤デッドダムド ×
⑥青魔導具 〇
結果:3-3
やっぱり閃とダムドに勝てないじゃないか。その癖無理とか言ってた青魔に勝ってたり想定外対面にはしっかり勝ててたり……地力そのものはしっかりとあったようです。地雷デッキなんてそんなもんさ……。いつかは”本当に勝てるデッキ”を作りたいですね。デッキビルダーへの道は険しい。
課題としては高速ソリティアや無限ループ系のアンフェアデッキに対して全く手が出ないところとビート対面の時に盾にトリガーが埋まらないバグですね。後者は本当にやめてほしいです。次埋まらなかったらテック全部切ってパルテノンに入れ替えるぞ(やめた方がいいです)。
というわけでアナシャコもどきなシルキードのデッキでした。高いカードが結構入っているためぜひ組んでみてくださいとはお世辞にも言えません。ですがシルキード砲の魅力や楽しさについてお伝えできていればなと思います。皆さんも是非シルキードですべてを粉砕しましょう!
あと誰か例えばyoutuberとかの有名な方、シルキードとジオングのコンボに名前を付けて有名にしてやってください。なんて呼んでやればいいのかマジで悩んでます。ジオングシルキードとかの無難な名前でいいので……。
- おまけ
最後におまけ。高いカード多すぎて組みたくねえぞ!って人のために代替案を考えて〆とさせていただきます。この案は基本の動きなどは変わらず、デドダムの代わりにフェアリーソングを使うことで7マナ帯への高速アクセス高速制圧からの即シルキードを目指してます。金欠の方やお手軽にシルキードを試してみたい方はどうでしょうか(ただしこっちは試せてないので動作保証はありません)。
デドダム抜けてるので手札の安定感がありません。ロスソがダクマなので手札潤沢デッキには少し手が足りません。闇がもはや不要かも?メヂカラがいないのでステゴロプチョに頼ります。シルキード砲からプチョを押し付けるのも強力です。プチョがいるのでサイゾウはカーネルにしちゃってもいいかもですね。さらに安くできます。水撒くはどうしても抜けなかったです、これがないと盾受けできない。ごめんなさい。フィニッシャーのギャイアモアイは各自持っている詰め札にしてください。何ならシャコでもいいとは思いますよ…?
シルキードは1枚300円ぐらいなので安心……と思ってたんですけどメルカリ見たら500~600してました。……???(上がる理由が分からない、2年前はマジで300でした)個人的に”汎用じゃないしあんま使わないし環境でもないカード”がワンコイン超えてくると拒否感が出るのですがこの感覚は伝わるでしょうか。えっ、ちょっと買いたくないな、みたいなあれです。
み、皆さんも是非快適なシルキードライフを……っ!あんま使わない癖に値が張るから腹が立つだろうけど本当に楽しいからっ!
終わり