デュエマ暴走構築録 vol.2 ~ まるでミッ〇ァイル!?4cグーゴルプレックス!! ~
クソデッキ紹介記事n回目です。このシリーズタイトルになってからは2回目ですね。
※注:今回は対環境地雷デッキ考察ではなくファンデッキ寄りです。運があれば環境に勝てるかもしれませんが多分そんなことはないです。
- この冬!あのループ生成マシンが帰ってきた!(CV.山寺宏一)(映画予告並感)
お久しぶりです午後茶です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。僕はとある2つのカードが頭から離れずずっとそればっか考えてます。
そのうちの1つがこいつ、無量大龍 グーゴルプレックス。デュエマ史上初のムゲンクライム5を持ち、登場時の大規模な自軍破壊と大規模な特殊召喚能力を持つ規格外なクリーチャーです。巷では令和のザビミラだの帰ってきたミッツァイルだの往年の極悪クリーチャーが帰ってきたかのように言われてますないです。
かく言う筆者もまたザビミラやミッツァイルに魅了された者の一人……ではないです。というのも、自分は昔から反骨精神だけが一丁前で、tier1を使わずにtier1に対抗できるデッキを自作するのを至上の楽しみとしてきたひねくれデッカーだったからです。馬鹿ですね。このスタンスは楽しいんですけど言ってしまえば「逆張り」ってやつなんでほどほどにしましょうね。
そんなひねくれた思考回路でしかデッキを作ってこなかった自分がこいつにはビビッと来てしまいました。つまり、そういうことです。
- あまり強くない
そういうことですね、はい。デッキ作りたい欲が湧いてくるいいカードです。ミッツァイルやデイヤーと比べるとその絶妙な調整加減に何度も唸ることになります。このデッキでループを組むにあたって何を考えないといけないかを軽くまとめるとこうなります。
・場に5体必要
・アンタップマナも5枚必要
・青と黒の8コスト以下のクリーチャーが対象
・触れる領域は手札と墓地
以上がグーゴループを考える上で重要なことになります。ちなみにこれがミッツァイル(全盛期)だと……
・場に4体必要
・アンタップマナは1枚必要(ただしマナドライブ分のマナの数は必要)
・マナはコスト5以下、墓地は8以下で色不問のクリーチャーまたはオーラ
・触れる領域はマナと墓地
となるのでしっかり調整されてるんだなあとなりますね。一部ミッツァイルじゃなくてGRが悪いだけだろってところもありますがそこは置いといて。
あまり比較ばっかしてても悲しくなるので過去の英雄について語るのはここまでにして、ここからはグーゴループについて詳しく見ていきましょう。今回は気が向いたのでオリジナルとアドバンス、2つのコンセプト両方を考えていきます。
- アドバンスの部
(画像が古いのでトゥリナがグーゴルです、許して )
・場に5体必要 → GRクリーチャーでおぎなう。ゴズラも頑張る。
・アンタップマナも5枚必要 → ゴズラからエールを3体蘇生する。
・青と黒の8コスト以下のクリーチャーが対象 → ゴズラによって緑でも蘇生可能に。
・触れる領域は手札と墓地 → ステップルとナスオでマナにも触れるように。アカカゲで盾にも触れるように。
以上のようなコンセプトで課題に対処しました。ちなみに基本となるループ手順はこちら。
初期盤面:クリーチャーが5体とマナが5マナある
必要カード:グーゴル×2、ガシャゴズラ×1、エール×3、任意の使い回したいクリーチャー
①ムゲンクライム5でグーゴルを召喚、登場時効果で2体以上破壊。
②墓地または手札からガシャゴズラと任意の水か闇のクリーチャー(蘇生できる数までなら何体でも自由です)を蘇生。
③ガシャゴズラ効果でエールを3体蘇生し、マナを6マナアンタップ。これで盤面がグーゴル、ゴズラ、エール3体で5体以上に。
④ムゲンクライム5で2枚目のグーゴルを召喚、すでに場にいたグーゴル、ガシャゴズラ、エール3体と任意のクリーチャーを破壊
⑤ ②に戻るため無限ループが成立。
(ここからフィニッシュループ)
⑥無限に任意のクリーチャーを出し入れできるので、任意のクリーチャーをプロジューサーに。無限回GRできるようになるのでGRを出し切っておく。
⑦ ④の手順で破壊するクリーチャーにソゲキを含める。するとジューサー効果でソゲキが無限回出てくるようになるので無限ハンデスが成立する。
⑧任意のクリーチャーにバビロニアを加えてループする。すると相手は1枚強制ドローし1枚ハンデスされるのを無限回繰り返すようになる。デッキが無くなるためゲームに勝利する。
です。非常に簡単ですね。
以下、喋りたいところや突っ込まれるであろうところについて喋っていきます。
・エールについて
一番はマナアンタップ要員としての採用ですが、同時に万軍投用の赤マナ確保要員であり、シールドトリガー要員でもある優れものです。欠点はループに3枚も必要なので引くのが大変なことです。エールをサンナップに変えると2枚で十分にはなるのですが、上で述べた赤マナ確保になるというのがかなり大きかったのでエールになりました。
3枚も引かないといけないとなかなかループに入れないんじゃないかと思われる方も多いでしょうが、グーゴルの蘇生にデドダムやナスオを混ぜることができるのでエール2枚でもループ3週ぐらいはできちゃったりします。そうしてデドダムを回しているうちに3枚揃うので全然心配しなくて大丈夫です。不安な方はサンナップを入れてアンタップ要員5~6枚体制にしてもいいかもしれません。
エールの下面の呪文はスノーフェアリーを捨てることで2面処理呪文に化けます。この構築だとジャスミンステップルエールで12枚対応してます。そこそこ可能性があるので忘れないようにしましょう。
また、「マナアンタップ要員だったらハリケーン・クロウラーでいいじゃん」って意見が1億%出てくると思うのであらかじめ言っておきます。ハリクロにしなかったのは単純に僕の趣味です。ハンド0でトップからグーゴル引いて解決とかをした時にループに入れないのが嫌だっただけです。もちろんハリクロでもハンド0トップ解決でループに入れる可能性はあります(ジューサー天啓とかデドダム大量とか)。が、個人的に運ゲーするのが気に食わなかっただけなのであまり気にしないでください。
あと、エールだと疑似Gゼロになるのでまだ盤面3体だし大丈夫やろ!と舐めた態度をした相手に対して手札からエール2体出してムゲンクライム5で勝利なんて気持ちのいいことができちゃいます。
・ガシャゴズラについて
最強蘇生札です。これを使うことでグーゴル効果でステップルやナスオにアクセスできるようになります。また、墓地のエールを蘇生することでエール1体につき2コスト軽減しながらプレイすることができるようになります。つまり墓地にエールが3枚あれば0コスト4面展開できるんですね。グーゴルにつなぐプレイとして覚えておいて損はありません。
・ジャック・アルカディアスについて
ジョー星とパルテノンの対策が主な理由です。あとは赤マナ確保です。たとえパルテノンを張られていたとしても、グーゴル召喚(1体目)、ゴズラとジャック蘇生(2体目+3体目)、ジャック効果でパルテノン破壊、ゴズラから何か3体(もう無制限)……と動けるので覚えておきましょう。
・学校男について
グーゴルの2枚目が引けなかったときに、場のグーゴルを破壊してもう1回ムゲンクライムできるようにするために使います。盤面の数が減ってしまうのでこれをするときはグーゴル効果の蘇生を余分にやっておきましょう。
・GRの中身について
ゼンノー、クリスマ、ポクタマ、天啓については言うことないと思います。アカカゲは盾回収要員ですね。これを使ってシールドを手札に加えます。
ダダダチッコは上振れ要員です。運がいいとガシャゴズラが降ってきて盤面が一気に増えますが、運が悪いとグーゴルがボトムに行きます。人によっては気に食わないと思うので、安定感を求める人は墓地利用デッキ意識でトムライを入れておくことをオススメします。
ソゲキはカットでもいいんじゃないか……って思う人も多いと思いますが、自分は自信をもってソゲキの方がいいよと答えます。このデッキはデイヤーと違い盤面にクリーチャーが残ることに大きな意味があります。ムゲンクライムの種になるかならないかは大きな違いなのでGRの中身を考える段階でかなり意識しました。
サザン・エーを抜いてあるのも同じ理由です。……サザンは正直欲しくて悩んでしまうラインです。カードパワーが明らかに違うので、ダダダチッコと入れ替えるのもアリだと思ってます。
……以上が軽く考えていたグーゴループ(アドバンス)です。2コスト以下軸にして有象夢造+Waveウェイブするなど、とにかくGRのパワーに頼ればなんだってできるのであまり深く考えなくとも回ってしまいます。好きなように組んでみましょう。
さてここからが問題。
- オリジナルの部
オリジナルのグーゴループには大きな欠点があります。それはGRが使えないということ、ただ一点ですがそれだけで出力が70%ぐらいダウンします。ですがリモートしか大会が開かれてない今、オリジナルでデッキを作らないのはそれすなわち作ったのに使う機会が無いと言ってしまうようなもの……頑張って作っていきましょう。
という訳で作ったのがこのリスト、邪王門からガシャゴズラ釣ってしまえばカウンター気味に4面作れるじゃんという発想で生まれた邪王門グーゴループです。カウンターという性質上、ビートデッキに対してはなかなかな強さを誇ります。一方で、リソース力がいまいちなので長期戦に向かず、盤面が荒らされるとループインも厳しいためコントロール系や除去系デッキは非常に苦手となっています。
以下、つっこまれそうなところについてです。
・ループについて
やり方はアドバンスの部と同じです。フィニッシュがラルドになっただけなのであまり気にしないでください。ちなみにラルドにした理由は緑マナが足りなかっただけなんで別にザルバでもなんでもいいと思います。
・邪王門について
このデッキの守りの要です。邪王門からガシャゴズラを釣ることができればどれだけ不利な盤面であろうと一瞬にしてループ突入直前に持って行けてしまいます。もちろん、シャッフや単騎にとても弱いため、対策させないためにも相手に見せないように大事に抱えておきましょう。
さて、守りの要とは言いましたが、このカード守りとしては非常に頼りないです。もちろん邪王門からのガシャゴズラは強力ですが、それ以外が捲っても嬉しくないカードばかりなので受けきれずに貫通されるという場面にそこそこ出会います。手札にあっても過信はせず、丁寧に戦うようにしましょう。
また、今のリストだと赤マナが合計して10枚程度しかありません。鬼エンドの達成条件である「マナに赤と黒がある」は、序盤は常に意識しておきましょう。
・マクスヴァルについて
このデッキの中で誰だお前!?って言われそうなカード1位だろうと思います。当時の小学生はみんなこれ使ってたんだぜ。なんでか分かんないけど人気カードだったんだ。
こいつの採用理由は主に2つで、「5枚目以降のエールになる」という点と「邪王門やゴズラに対応したブロッカー」という点になります。
まず前者についてです。マクスヴァルの持つ闇のクリーチャーを1コスト軽くするという効果により、グーゴルが4マナになります。つまり、ループに必要なエールの数が2体になります。これにより疑似的な5枚目のエールになることができるんですね。
GRが使えなくなると必然的にデッキを掘る力が弱まってしまい、4積みのエールを3枚も引くのが非常に難しくなりました。そこで5枚目を入れるにあたり何が良いかを探した結果たどり着いたのが「もうマナアンタップじゃなくてコスト軽減入れればいいじゃん」だったってわけです。正直、頭がいいか悪いかで言ったら悪い寄りだと思うんで頭のいい人はもっとまともなカード入れてください。
次に後者について。読んで字のごとく、邪王門からブロッカーを作りたかっただけです。オニカマスのダイレクトを無理やり受け止めることでループの邪魔になるカマスを除去したかったんです。
……以上の2つのことを考えた結果たどり着いたのがマクスヴァルだったってわけです。令和なのに何使ってるんでしょうね。
・ヴァイモデルについて
受け札兼リソース確保札です……が、ここが一番不確定枠です。正直何入れればいいか分かりかねています。例としてはダークネスと好相性なリソース札であるヴォガイガを入れたり、単純に2積みや3積みのところを1枚増やしたりするなど……。ぶっちゃけリストとして未完成なんですね。じゃあなんでブログにまとめたの?
このブログ書きながらデッキ回してたら虚数転生とかも潤滑油になってくれて良かったです。割と本当になんでもいい感あるので、守るなりリソース確保なり自分が足りないと思ったところを補強するカードを入れましょう。
・絶望と反魂と滅殺の決断について
墓地からデドダム釣ったりアツト釣ったりハンデスして時間稼いだりと器用な札……なんですけど、一番やりたいことができなかったりと絶妙にかゆいところに手が届かないので別に無くてもかまわない気はします。おそらくですが、ムーン・オジサマーの方がエール釣れて便利かもしれません。有象夢造だとデドダム釣れなくてイライラすると思います。
- おわりに
というわけで今回は新弾を使ったループデッキの紹介でした。アドバンスはいいとしても、オリジナルはまだまだ改良の余地があります。そもそも、今回は「手札切れでループ失敗が嫌だからハリクロは使わない」という縛りがありました。ハリクロを使う方面でもっと模索していくのも面白いと思います。デッキスロットが余裕ができるのでさらに楽に構築できるはずです。
ミッツァイルになり切れなかった夢の残滓ですが、楽しいカードであることは間違いないので皆様もあまり注目されてない今のうちに買ってみてはいかがでしょうか?また、気が向いたらこれを動画にしようとも思ってるんでその時はまたよろしくお願いします。自分の本業は動画投稿…のつもりなので!
おわり